当センターについて

当センターは、計測科学、データ科学、計算科学を統合した新たな科学的アプローチ手法の実現を図るため、次世代の若手研究者の人材育成と研究を 推進することを目的としています。養成対象者が計測科学・データ科学・計算科学・数理科学を駆使した科学的アプローチを体現することを目指します。

汎オミクスについて

汎オミクスとは,科学分野全体を対象として,これまで研究者によって認識されてきた知の階層をまたぐことを指す造語です。例えば,生命個体では、遺伝子から始まり、RNA、タンパク質、さらに、細胞から組織、臓器、個体までに渡るさまざまな「階層」の現象が相互に関係しながら、総体としての生命現象が営まれています。伝統的な科学アプローチでは、各階層をうまく切り分けることが重要であり、各階層で得られたデータを分析し、仮説を立てるモデリングの過程を経て、それを現象の実験・観測や場合によってはシミュレーションを組み合わせて確認することで、現象を理解していきました。

しかし、階層をまたぐと、人間の洞察力が及ばなくなりってゆくため、上記のアプローチが難しくなります。そこで、当センターでは、データ科学の力を大きな推進力と位置づけています。この立場では、当然、データが重要になりますが、しかしながら、最先端の研究では、高品質なデータを得ることが難しいため、データを取得するための研究も同時に進める必要があります。ここでもデータ科学の手法が適用できます。

そのための解決方策が、計測・分析・計算・数理という科学分野の力を合わせることです。そこで、情報基盤研究開発センター(RIIT)、マス・フォア・インダストリ研究所(IMI)、生体防御医学研究所(MIB)、応用力学研究所 (RIAM)、先導物質化学研究所(IMCE)という5つの実践者集団が「数学とプログラムを共通要素」にして共同で本センターを運営しています。